離婚理由ランキング第1位の夫婦の性格の不一致とは?裏にある本当のワケも

先日、このようなご相談をいただきました。
「わたしは、わりとすぐに思ったことを口に出してしまうタイプです。
夫からは、『おまえは思ったことをすぐにポンポンと言って、相手がどんな気持ちになるか全然わかっていない。
そのような対応が俺は気に入らない。』と言われてしまいました。
このようなことから、夫から性格の不一致だということで別居を要求されています。
どうしたらいいでしょうか?」
というものでした。
そこで今回は、
離婚理由ランキング 第1位の性格の不一致とその裏にある意味
について考察していきます。
離婚理由ランキング第1位の性格の不一致とは?
離婚の理由はいろいろありますが、男女ともに第1位にランクインするのは「性格の不一致」です。
特に、夫側が離婚を望む場合のおよそ6割がこの性格の不一致を理由に挙げているほどです。
- 相手と価値観が合わない
- 物事の言い方や伝え方が違う
- すぐにヒステリーになっていやだ
など、挙げればきりがありません。
でも、「価値観が違う」「性格が気に入らない」という事は夫婦に限ったことではなく、その他の人間関係で+よく言われることですよね。
ですから、6割という統計結果が示す本質的な意味は、ただ単に「性格が合わないから離婚だ!」ということではないと考えられます。
ぞこで、わたしはこんな風に考えてみました。
多くの人が離婚に至る原因は、
「なにか大きな問題がドンと1つ起こって離婚になるのではなく、日々の小さな問題が積み重なって、ある日突然、離婚という大事件に発展してしまう」
ということではないかな?と。
さらに付け加えれば、
「夫婦の関係の中に割れ窓ができてしまっているのでは?」とも考えました。
性格の不一致の陰にある割れ窓理論
「割れ窓理論」ってご存知ですか?
割れ窓理論とは、軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで、凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるとする環境犯罪学上の理論。
「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」との考え方
(Wikipediaより)
つまり、一か所でも荒れていると、そのほかの部分もどんどん荒廃していってしまうということです。
代表的な例でいえば、ニューヨークで行われた治安対策があります。
犯罪多発都市NY市では、世界有数の大都市ながら、その犯罪率もかなり高いことが悩みでした。
しかし、この割れ窓理論を応用し、市内を整備し、地下鉄の落書きを消すなど都市の景観を良くしていきました。
すると、たった5年間で殺人が67.5%、強盗が54.2%も減少したそうです。
落書きなどの小さな異常があっても、それを修復せずに放置しておくことは、それを見ている周囲の人にもとても強烈なメッセージを放っているそうです。
最初は小さな問題が、日々強烈なメッセージを発していることによって大きな問題になってしまうから、それを取り除こうということなんですね。
この割れ窓理論、わたしは夫婦関係にも当てはまると考えています。
つまり、「離婚は、突発的に起こった何か1つの致命的な大きな事柄によって発生するのではなく、日常生活の中のあなたも気づかないような些細な出来事の積み重ねによって、至ってしまう」
ということです。
ですから、割れ窓→性格の不一致なんですね!
離婚理由ランキング1位の性格の不一致の裏の意味は?
現在、浮気や不倫、ギャンブルなどの問題で離婚する、いやしない、という対立する話になっていても、元々の原因となる問題は、この「割れ窓」に起因しているのではないでしょうか。
あなたが、日常生活の中のどこかで、「わたしの結婚生活、なんかおかしいかも?」と思いながらも、割れ窓を放置し続けると、ある日、なにかもう少し大きな問題が起こった際に、「もう離婚だ!」に発展していってしまうのです。
夫婦関係においての「割れ窓」は、具体的に言えば、相手の性格や価値観への理解不足です。
夫婦関係が悪化してしまっている人の多くは、「相手への理解が乏しい」ように感じます。
「理解が乏しい」というたったそれだけのことで、問題が大きく進んでいってしまうのです。
相手への理解が不足しているので、相手のちょっとしたことにイライラしてしまいます。
相手の欠点ばかりが目についてしまいます。
相手の真意が理解できず、「どうして分かってくれないの!」といつも怒ってしまうなどの状態を招いてしまいます。
だから、この相手への理解不足という「割れ窓」を放置すれば、やがて問題は大きく発展していってしまいます。
あなたが今、どのような夫婦関係の問題を抱えているのかはわかりませんが、まずは「自分の夫婦関係にこの割れ窓があるのではないかな?」ということを考えてみてください。
小さな割れを直すだけで、グッと関係性が良くなりますよ。
割れ窓の改善とともに、より関係性がよくなるこちらの方法もお試しくださいね!
まとめ
今回は、
離婚理由ランキング 第1位の性格の不一致とその裏にある意味
についてみていきました。
離婚原因第1位の性格の不一致には、性格の不一致になる前の段階があり、そこには、割れ窓理論が当てはまります。
小さなヒビのときに補修しておけば、離婚という大きな割れの結果にはなりません。
もし、仮にあなたの夫婦関係にこの割れ窓があると気づくことができれば、きっと、その気づけたことが、解決へ向けての大きな一歩になりますよ!
こんな割れ窓なんだけど、そのように直したらわからないという方は、具体的な直し方などをお伝えします。
お気軽にご相談くださいね!